コロナがなかなか収束しませんが、最近よく言われるのが換気。
TVやネットでは対策の一つとして換気を挙げています。
それ自体は問題ありませんが
どれだけ?と言うことになると途端に?が付きます。

1時間に一回くらい窓開ければいい?
エアコンって換気してるんやないの?
24時間換気扇が付いてるからうちは大丈夫!

確かに、日本では24時間換気が義務付けられていて、
国の基準で2時間に一回、
家中の空気が入れ替わるように設計されています。
家を建てる時に提出する確認申請書に計算式やら表がでてますから、
ご存知の方もいると思います。

そこで出てくる日本の基準は、
一人当たり1時間に30m3/hの換気量です。

さて、ではこの30m3/hという換気量はコロナ対策に有効か?

WHO(世界保健機構)
REHVA(欧州・暖房・換気・空調協会)
両機関が推奨する必要換気量は
一人当たり54m3/h
ほぼ2倍!まったく足りてない…

うちは20畳のLDKだから容積は79m3で
そこに4人いると…
こんな計算なんてできん!と箸を投げ出す方が恐らく大半ですし、
いくら計算してもそれはあくまで机上の計算、
性能の低い家では絵に描いた餅(残念ながら…)

自分達がいる部屋や空間が換気されているかどうかを
確認する一番確実な方法は、CO2濃度を測定すれば分かります。

REHVA(レーヴァ)では400ppmを推奨してます。
外気のCO2濃度は450ppmぐらいですから、
人がいる部屋であれば600ppmくらいまででしょうか。

USB接続の測定器が多いのでパソコンに接続して身近に設置すると、
あっという間に800ppmになります。
それは自分の出したCO2ですから、
拡散するまでに時間がかかります。
測定するときは離れた場所に設置する必要があります。

少しお値段が高いのが玉に瑕ですが、換気を目で見ることができます。

是非試していただきたいのが寝るところ。
寝室やお子さんの部屋に置いて、
寝ている時のCO2濃度を測定してみてください。
上限は1000ppmです。

1000ppmを越えるようなら
ドアを開けたままエアコンです。