岐阜市郊外、南側に3階建ての建物があり冬場の日当たりが心配される土地ですが、設計前から土地購入の相談をして頂き問題点を事前に克服できたことで、安心して土地購入ができ、その後の設計もスムーズに行えました。
このような土地は坪単価も安く、設計次第で土地の弱点をクリアできるため建物に予算を多くかけることができます。
撮影は冬至日付近で最も影が多くなる季節ですが、家の中には全開口可能な木製サッシと吹き抜けから太陽の光がたっぷりと入ります。リビング吹き抜けには東・南から光が入るよう窓を設け、リビングのブラインドを閉め外からの視線を完全にシャットアウトした状態でも十分に明るいリビングです。南側に3階建てがあることは全く気になりません。
外壁は大壁工法で、白いシンプルな壁に黒いサッシが映えます。
外観は白を基調としクールな印象にですが、玄関や中庭といった人が集まる場所にはレッドシダーの羽目板を張ることにより、暖かさを感じるよう配慮しました。
また、玄関ポーチは表通りから入れる来客用と、インナーガレージから入れる家族用と別れており、雨の日でも濡れる心配はありません。
突き当たりは外部収納になっており、スタットレスタイヤやバーベキューの道具などを収納できます。
玄関から和室に直接入れる事で来客対応もスムーズに行えます。玄関右手には大容量のシューズクローゼットがあり、靴やコート、子供の外遊びのおもちゃやベビーカーを収納してもまだまだ余裕があります。
和室は小上がりになっており、畳に座った時にダイニングに座った高さと視線が揃うようになっています。大人数のホームパーティーではテーブルの配置を変えることでダイニングと和室を一体で使うことができます。
子供のお昼寝にも便利で、おもちゃ遊びでも床が傷つく心配がありません。
ダイニングキッチンは使いやすい直列配置でキッチンから配膳の移動がスムーズに行えます。
背面にはエコカラットを張って間接照明で照らすことで落ち着きのある空間に。
カップボードは横幅約6mのオリジナル家具。収納力は言うまでもありません。
キッチンの正面にある書斎コーナーも中庭に面しているためブラインド越しの優しい光で作業できます。
L型のLDKに死角を作り、散らかりがちな作業スースをそこに設けることで、仕切りがなくてもいつでもスッキリしたLDKになります。
LDKと寝室をつなぐ洗面室。洗面室と脱衣室は分かれており、この洗面室が脱衣室やトイレ、寝室、LDKを繋ぐホールのような役割を果たす機能的な間取りになっています。
・いつまでも飽きのこないシンプルで普遍的な外観
・外からの視線を遮りながらも広く明るい室内環境
・基本的な生活は1階で完結するよう寝室は1階に配置
・機能的なインナーガレージ
・敷地の弱点を完全に克服した生活動線と室内環境
・中庭と一体になる全開口できる木製サッシ
・高気密高断熱仕様
・耐震等級3クラスの構造