豊かな自然に囲まれた住宅です。
敷地周辺には苗木城跡があり、花崗岩で有名な場所でもあります。その中でどのような住宅が可能か、場所がないがしろにされるような風景はつくれないと感じました。要求された物事を単純に起こしていくと圧迫感を感じるボリュームになることが予想され、２つの勾配をもつボリュームとすることでアプローチ側はヒューマンスケールを保ち、品のある佇まいとなるよう配慮しました。
植栽の周りには大きな石を敷き詰め、根元にはスパイク照明が設置してあります
内部はラーチ合板素地仕上げ、オークフローリングの単純な構成とし、時間とともに深みを増す素材としました
外からの光がなぐりのフローリングにバウンドし、心地の良い光が部屋へ入ってきます
豊かな自然に囲まれた住宅です。
敷地周辺には苗木城跡があり、花崗岩で有名な場所でもあります。その中でどのような住宅が可能か、場所がないがしろにされるような風景はつくれないと感じました。要求された物事を単純に起こしていくと圧迫感を感じるボリュームになることが予想され、２つの勾配をもつボリュームとすることでアプローチ側はヒューマンスケールを保ち、品のある佇まいとなるよう配慮しました。
２つの勾配で構成されたボリュームは背後にある緑との関係性を保ち、お互いを引き立てあうものとなるようマテリアル、プロポーションを考慮しました。外部は杉板とガルバリウム鋼板、内部はラーチ合板素地仕上げ、オークフローリングの単純な構成とし、時間とともに深みを増す素材としました。
いつまでも「キレイ」でいる必要はなく「美しさ」が増すことのできるマテリアル構成としました。内外の構成や素材の単純性とともに周囲の自然環境に連続的であるような、風景の構成の延長上にあるような、この場所にしかできない住宅を目指し、当たり前に存在している風景と住宅が一体的に構成されることで、様々な気付きや奥行きを得るものになるのではないかと考えました。
あたかも結晶を成長させる晶洞のように、この住宅が住まわれるご家族と共にゆっくりと時間をかけて輝き根付いていくことを願っています。
設計監理 永冶建築研究所 永冶祐太
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